会社員プラス“複業”で パラレルキャリアを満喫中!
目次
—長谷部さんは会社員をしながら、社外でも幅広く活動されています。どのような活動をされていますか?
趣味で始めた活動が広がって
会社ではプロジェクトマネージャーという肩書きで仕事をしていますが、社外ではワークショップデザイナー、また、新しい読書法「アクティブ・ブック・ダイアローグ®️」を推進する協会で認定ファシリテーターとしても活動しています。
ワークショップデザイナーとは、学びや対話の場である参加型のワークショップを設計、運営する専門家のことで、一言で言うと“コミュニケーションの場づくり”をする人です。
一方で、ファシリテーターは、その場のプロセスに責任を持ち、推進を担う人で、参加者間の対話をサポートしたり、そこから気づきや学びを引き出すといった役割を持っています。
例えるなら、ワークショップデザイナーはイベントのプランナーであり、ファシリテーターは司会進行役といったところでしょうか。ワークショップデザイナーがファシリテーターを兼ねることも多いですね。
もともと社外の活動は個人的な興味で始めたのですが、お仕事として声をかけていただくことも増えたので、数年前から個人事業主となり、正式にパラレルワークをスタートしました。

—以前は、別の会社でシステムエンジニアとして長く勤務されていたそうですね
無我夢中で目の前の仕事に取り組んだ日々
今の会社は2社目で、以前は新卒で入った大手IT企業に18年ほど勤めていました。もともとは大学で生物学系の研究をしており、研究職に就きたいと大学院に進んだのですが、当時出向していた企業の研究室よりも、なぜかアルバイトで働いていた飲食店の方にやりがいを感じていまして(笑)。自分の仕事で、目の前の人が喜ぶ姿を見るのがうれしかったんですね。
そこで、自分ができそうな仕事で、専門性がありつつも人に喜んでいただける仕事は何かと考え、システムエンジニアの仕事を選びました。
入社してからは無我夢中で目の前の仕事に取り組み、忙しくも充実した日々を送りました。ただ、時々「私はこのままでいいのだろうか?」という問いが頭に浮かんでいました。やりがいもあり、安定した未来が想像できる安心感がある一方、仕事をする中で次第に見えてきた自分の興味関心の方向性と、何となくズレを感じるようになったんです。
とはいえ、当時は転職することが今ほど一般的ではなく、一度入った会社にずっと勤めるのが当たり前という空気がありましたので、私もずっとここで働くんだろうなと思っていました。
—会社員として仕事をする中で、内面に変化をもたらす出来事があったそうですね?
多様な価値観に触れて気持ちがラクに
あるとき、当時の上長に紹介されて、「自分の価値観を見直す」というテーマのワークショップに参加しました。それまで、自分の“価値観”について深く考えたことがなかった私です。他の参加者と一緒に、それぞれの価値観について深掘りしてくのは楽しい作業でした。そこで見えてきたのが、「自分が考える“普通”が、他の人にとっても普通とは限らない」ということ。衝撃でした。
今では、SNSなどであたり前に多くの情報や価値観に触れる機会がありますが、当時は、情報といえばまだまだテレビや雑誌などのマスメディアが主体。そこで謳われていることが、いわゆる“普通”なのだと、私も当然のように思っていたんですね。
ところが、どうやら世の中はもっと複雑で、普通のバリエーションもいっぱいあるらしい、と。まさに目からウロコです。同時に、自分で勝手に思い込んでいた“普通”に、いかに縛られてきたかにも気がつきました。
それ以降、生活自体は変わらないのですが、気持ち的に生きるのがグッと楽になった気がします。これがワークショップデザインという分野に興味を持ったきっかけです。
—ワークショップデザインを本格的に学ぼうと思ったのはいつ頃ですか?
育休期間に「今しかない」
青山学院大学に社会人向けの講座があると知り、そこで学びたいとずっと考えていたのですが、会社の仕事が忙しかったこともあり、すぐには時間が作れずにいました。
やっと時間ができたのは、結婚して出産し、育児休暇をとったときです。
今しかないと思いました。
幸いなことに、夫も同時に育児休暇をとったので、一緒に育児をスタートすることができ、おかげでお互いの育児スキルは同レベル。講座が開催される土日に夫がワンオペで息子をみて、私は勉強に出かけることにしました。
ところが、当初一年の育児休暇を申請したものの、保育園に預ける関係で、なんと半年後には仕事に復帰することに。復帰してからは、育児と仕事、そして週末には講座に通うという生活になり、一時期はわけが分からなくなるほど多忙な日々を過ごしました。
講座を修了してからも、社外での学びや活動は続けました。
最初は一参加者として学んでいた立場が、いつしか主催者側になったりと、次第にキャリアが広がり、仲間も増えて、社外での活動は私の生活になくてはならないものになっていきました。
そのような中で、いつしか自分の仕事に対する方向性と会社の方針に、大きな隔たりを感じるようになったんです。それに気がついたとき、18年間勤務した会社を退職する決心をしました。
社外での学びや、その延長で広がった活動を通して、私自身が大切にしたい思いや、力を入れたい方向性がクリアになったからかもしれません。
退社を決めた後、改めて自分が大切にしたいことを考え、これまでの副業を通じて知り合い、事業内容に共感していたプロジェクト推進を専門とする会社に入社しました。

—副業をメインにされる道もあると思いますが、それでも会社員を続けるメリットは何でしょうか?
やりたいことしかやりたくない
私の場合、特に社外活動は「やりたいことしかやりたくない」という気持ちでやっているので、こちらを本業にすることは今は考えていないですね。仕事になれば、仕事特有の面倒な部分もついてきますから。
会社の仕事も好きでやりがいを持って取り組んでいますが、それはそれとして、社外活動は、私にとっては純粋に趣味の世界です。学ぶことが楽しいし、仲間ができるのが楽しい。結果的にキャリアが広がり、収入に繋がってはいますが、もともと副収入が欲しいという気持ちで始めたわけではありません。
両方を続けるメリットとしては、社外での学びで得たものが、会社の仕事にも生きて相乗効果が生まれることです。どちらからも学びがあり、自分の世界を広げてくれます。
これからも、あちらこちらのコミュニティに顔を出し、ライフワークとして学びを続けていきたいと思っています。
マイフィロソフィ
『現場の声に耳を傾け、共に“なぜ”を共有しながら進める』
1日のスケジュール
07:00
起床
朝食、身支度など
08:10
子どもを学校へ送り出す
09:00
仕事開始
業務時間の約7割が打ち合わせ
18:00
子どもが帰宅
夕飯、入浴など
21:30
子どもが就寝
家事を片付ける
23:00
仕事、個人の活動、娯楽時間など
25:00
就寝
夫婦でフルリモートワークなので、お互いに自宅が仕事場です。現在、息子は小学生。子どもの成長と共に、家事や育児、仕事にかける時間配分もまた変わってくるのだと思います。














































































