自身の経験を活かし、キャリア育成の専門家へ
目次
—現在、キャリアコンサルタントとして活動されています。どのようなお仕事ですか?
仕事選び、キャリア育成の専門家
ごく簡単に言いますと、働く人の仕事やキャリアについて相談にのる仕事です。例えば、組織の中で自身の能力を活かすためのアドバイスをしたり、転職活動中の方には、それぞれの適性に合った仕事選びのサポートをします。また、企業の中で、働きやすい組織づくりや人材育成のお手伝いをすることもあります。
仕事をするには国家試験に合格することが必要で、私も会社に勤めながら休日や夜間にテキストを開いていました。時間をかけて勉強に取り組み、3年前に試験にパスしました。
私自身何度か転職の経験があり、自分のキャリア形成や職場でのコミュニケーションに悩んだり、皆の力が発揮できる環境づくりについて考えてきたので、同じように感じている方の力になりたいという気持ちで仕事をしています。

—以前は違う業界でお仕事をされていたとか。そこから転職されたきっかけを教えていただけますか?
これまでと違うスキルも身につけたい
新卒ではアパレル業界に入り、販売員として10年ほど勤めました。
ファッションが大好きなので、好きな洋服に囲まれての仕事は楽しかったですね。接客の仕事も向いていたと思います。仕事仲間も同年代が多く、趣味や価値観が似ていたので皆仲良しで、休日も一緒に遊びに行ったりしました。今思えば、職場というよりサークルに近い雰囲気があったように思います。
30歳で結婚したのですが、そのときに引っ越しする必要があり退職しました。
引っ越し先で転職活動をするにあたり、これからのキャリアについてさまざまなことを考えました。ちょうど社会人になって10年目。アパレルの仕事は大好きでしたが、先のことを考えたとき、違うスキルも身につけておきたいと思うようになったんです。そこで、まずは派遣社員として事務の仕事にチャレンジすることにしました。
以前と違って座りっぱなしの仕事です。大丈夫だろうかと心配でしたが、実際にやってみると思ったほど戸惑うこともなく、楽しく仕事に取り組めました。座りっぱなしの仕事も結構向いているな、と(笑)。初めての転職でドキドキしていましたが、飛び込んでみれば新しい世界が開けるものですね。
—その後、何度か転職を経験されていますが、大変な思いをされたこともあったそうですね
組織のコミュニケーションに課題を感じて
派遣期間が終了し、次に就いたのは営業の仕事でした。
今度は会社を出て人と話をする仕事です。もともと販売職をやっていたほど、人と接するのは好きだったので、この仕事もまたやりがいを持って取り組んでいました。ただ、がんばりすぎて後にメンタル不調になってしまったのですが…。
当時はコロナ禍の真っ只中で、仕事環境は厳しく、社内の雰囲気も重いものがありました。難しい状況でも自分のがんばり次第で目標を達成できるはずだと考え、まわりの期待に応えるためにひたすらがんばっていましたが、一方で、言いたいことが言えない組織の雰囲気にも悩んでいました。
ある時、悲しくもないのに涙がツーッと流れるのに気づき、「あ、これはまずいかもしれない…」と、ハッとしたんです。
ずっと走り続けて心に限界が来ていたことに、自分で気がつかなかったんですね。うまくいかないのは努力が足りないからだと自分を責め続け、自分は無価値な人間だと思い込んでいました。
今思えば、組織のコミュニケーションのあり方に問題があることが分かっているのに、その状況が打破できない自分にもどかしさがあったと思います。
キャリアコンサルタントへの道を真剣に考えるようになったのは、私自身が、自分の働き方や組織のあり方に課題を感じたことが大きかったからかもしれません。
—国家資格を取るための勉強は、どのようにされましたか?
コミュニティの仲間が大きな力に
仕事をしながら、帰宅後や週末に勉強を重ねていましたが、最初はなかなかうまくいかなくて。同じキャリアコンサルタントを目指す方たちのコミュニティに入っていたのですが、挫けそうになったときは、その仲間のおかげでモチベーションが保てました。無事に試験に合格できたのも、そこでの情報交換や励ましあえる仲間の存在があってこそだと思います。
キャリアコンサルタントとしての一歩を踏み出す際にも、コミュニティの仲間に職務経歴書を添削してもらいました。
努力を重ねて資格を得たのはいいものの、いざ職務経歴書を書いてみると、キャリアコンサルタントとしての実務経験の浅さが目立ち、「キャリアのない私が採用されるはずがない…」と、弱気になってしまいました。そのとき、「採用する側の立場で、どんな人と一緒に仕事がしたいかを考えてみたら?」とアドバイスをもらったんです。
そこで、今まで自分は何をしてきたか、活かせるスキルは何か、これから何を成し遂げるために応募するのか、とりわけ、仕事に対する情熱がしっかりと伝わるよう意識して職務経歴書を書きました。
その結果、なんと多くの応募の中から採用していただくことができたんです。
新しい一歩を踏み出すとき、きっと同じ状況で悩まれる方がいらっしゃると思います。キャリアが浅い中でも、活かせるスキル、仕事への情熱をしっかりと伝えることで採用担当者の目に留まることもありますので、ぜひあきらめずに、ご自身の情熱が伝わる経歴書作りを心がけてみてください。

—これまで仕事をしてきて思うこと。また、一歩を踏み出すことに迷いがある方へアドバイスをお願いします
時には少しだけ勇気を出して
この仕事を始めてから人前で話す機会をいただくのですが、実は、以前の私は引っ込み思案でとてもそんなことができるタイプではなかったんです。
ただ、思い起こせば、20代の頃に職場に来てくださったマナー講師の方に憧れたことがありました。大勢の前で堂々とお話される姿がカッコ良く、お話の内容も面白くて引き込まれました。あんな素敵な女性になれたらいいなと思いながらも、当時は、自分とは別世界の人だと思っていたんですよね。
その後、キャリアについて学ぶ中で、時には自分の殻を破る勇気が必要だと気付かされました。苦手意識を持っていた人前に出ることも、「失敗してもいいや!」という気持ちでチャレンジし続けた結果、次第に慣れてきました。
最近は、とてもうれしいことに「この仕事は尾谷さんの天職だね!」と言われることがあります。これからは、時間を作って話を聞きに来てくださる方のために、さらに自分を磨いて、心に響く話ができる人になりたい。あの憧れの女性に近づきたい!というのが最近の野望です(笑)。
私自身、その時々でいろんなことを考え、時には予想外の展開に見舞われながら転職を重ねてきましたが、「こうなりたい」という希望や目標を持ち、時には少しだけ勇気を出して自分の殻を破り、スモールステップでも近づく工夫を重ねれば、きっと天職に巡り会えると思います。

マイフィロソフィ
『心の在り方とまわりへの感謝の気持ちを大切に』
私自身、まわりの方々に助けられ、目に見えないギフトをたくさんいただいてきました。私もそんなギフトを自然と贈れる人でありたい。そして、私もたくさんのご縁を頂き今の自分がいます。そんな素敵なご縁を繋げられるような人でいたい。
1日のスケジュール
06:00
起床
朝食、身支度など
07:00
朝の学習
09:00
出社
会議や企業訪問など
12:00
昼食
13:00
午後の仕事開始
相談業務、翌朝の準備など
17:30
退社
19:00
夕飯
21:00
オンラインサロン会
23:00
就寝
休日にはカフェに行ったり、旅行へ行ったり、自然の中でリフレッシュすることも。また、ヨガをすることで、身体と心のリセット習慣を取り入れています。














































































