おしごと紹介コーナー

家族の反対を押し切り曽祖父の代から続く銭湯を継業

中本有香(なかもとゆか)さん
大学で保育士資格を取得後、保育関連の企業、託児所等に勤務。26歳の時、閉業の話が持ち上がっていた実家の銭湯を継ぐと決め、大幅改装したのち2019年にリニューアルオープン。四代目として和歌山県の銭湯「幸福湯」を切り盛りする。

—現在、四代目としてご実家の銭湯「幸福湯」を経営されています。もともと継ごうと考えていたのですか?

大好きな場所を、このまま閉じるのは寂しいと…

もともと、継ぐことはまったく考えていませんでした。私は四代目ですが、三代目にあたる私の父は違う仕事に就いていたため、母が二代目である祖父を手伝う形で経営していました。子どもの頃から仕事の大変さを見て育ちましたし、「こんなに大変なんだから、時期が来たら閉めればいいじゃない」と、軽く考えている程度でした。

ところが、設備の老朽化等で、実際に閉業を検討する段階になったとき、まわりの方から「寂しい」「何とか続けてほしい」と声をかけられることが重なって。ちょうど、私自身が仕事で迷っていた時期でもあり、いろいろと考え始めました。

社会人になり、いくつかの仕事を経験して分かったことは、私はお金をたくさん稼ぐよりも、人に喜んでいただくことにやりがいを感じるということ。考えてみたら、銭湯はまさに、そんな私にぴったりの仕事でした。それに、幸福湯は子どもの頃からの思い出がたくさん詰まった大切な場所。大好きな場所がなくなることに、自分自身が寂しさと危機感を抱いたことも大きかったですね。

ご家族の反応はどうでしたか?

体力もいる大変な仕事。最初は反対されました

継ぐ決意を告げたとき、家族からは反対されました。とくに母は、仕事の大変さを身をもって知っていたからか反対でしたね。体力的なことや、将来結婚するときのことも心配だったようです。でも、決意は固まっていました。それまでも仕事は手伝っていたのですが、継ぐと決めてからは、一つひとつの作業が、なぜか楽しくて楽しくて! 不思議ですよね(笑)。 

熱心に仕事をする様子を見て、反対だった家族も最終的には継ぐことに同意してくれました。

銭湯を継いで、独自に工夫されたことは何ですか?

周知のためにSNSを開始。グッズ販売も

それまでは、来てくださるのは主に常連さんで、お客さんの数自体は以前に比べて減っている状況だったんです。設備が古くなっていたこともあり、まずは浴室を改装するところから始め、ホームページを作って、SNSも始めました。幸福湯は少し奥まった場所にあるので、知らない方にとっては見つけにくいのですが、SNSを始めたことで、うれしいことに新規の方にもたくさん来ていただけるようになりました。

また、新しく始めたことといえば、ロゴを考案し、Tシャツなどのオリジナルグッズの販売を開始しました。銭湯のロゴ入りが珍しいのか、けっこう人気なんですよ。

銭湯のロゴ入りグッズも考案

お仕事にやりがいを感じるのはどんな時ですか?

お客さんに喜んでいただいたとき

やはり、「気持ちよかった」と喜んでいただいたときはとてもうれしいですね。特に、衛生面には気を使っているので、「お風呂がいつもきれい!」という言葉をいただいたときはホッとしますし、頑張ってよかった! と心から思います。

接客の面では、それぞれのお客さんに合わせた臨機応変な対応ができることにもやりがいを感じます。例えば、年配の常連さんがしばらく来ない場合に電話などで安否確認をしたり、また、体調面が少し気になるお客さんに声かけをしに行ったり。当たり前のように思われるかもしれませんが、会社員時代は、対応が不公平にならないようマニュアルから外れたことができず、困っている人の役に立てなかったこともあったんです。

また、銭湯って、地域のコミュニケーションの場でもあると思うんです。旅で立ち寄った若い方と、地元のおじいちゃんがおしゃべりを楽しんでいる姿を見ると微笑ましいですし、私もうれしくなります。

「お風呂がいつもきれい!」の一言がとてもうれしい

—これからの夢・目標を教えてください

「幸福湯」がお客さんの日常であり続けること

銭湯を継いだばかりの頃は、館内でイベントを企画したり、活気が出るような新しいことを考えなきゃと思っていました。しかし最近、日々の仕事から感じるのは〝いつも同じように迎えること〟の大切さです。

他の銭湯で新しいアイデアを取り入れている話を聞くと、正直、焦りを感じることもあります。でも、継いで5年目となった今は、幸福湯の一番の役割は〝お客さんの日常であり続けること〟だと思うようになりました。いつ来ても、いつもと同じでホッとする…そんな立ち位置で、地域で愛される銭湯を長く続けることが私の夢です。

改装後も、昔ながらの雰囲気はあえて残した

マイフィロソフィ

・主役は常にお客さんだということを忘れない。

1日のスケジュール

09:00

起床
身支度、朝食をとる

10:00

お風呂の準備

11:00

店を開ける
店番をする

14:00

店番交代
昼食、事務作業、休憩など

19:00

店に戻る

22:00

夕食

23:30

店を閉める
掃除、翌日の準備、自身の入浴など

04:00

就寝

祖父の頃は定休日がほとんどなかったのですが、私の代になってからは、年に2回の長期休暇を設けています。長く続けるためにはしっかり休み、無理をしないことも大切だと考えています。

2日目 12:30~13:10

“自分らしく輝く”を叶えるプチ起業の始め方講座

能登すみれさん

起業に興味のある方必見!実際に会社員から小さく起業をした女性起業家が、何から始めてどのような経験をしてきたかをお伝えします。自分の中にある想いや可能性とも向き合える講座です!

2日目 14:10~14:50

女性の雇用環境と職種別の労働需要について

井上恵理菜さん

年々働き方の幅が広がっている女性。正社員として働く女性も増え、就業率も急上昇中です。そのような中で、専門家が今後更に需要が増えそうな職種をズバリ予想!「働く女性の現在と未来」を知ることができます。

3日目 11:40~12:40

“ワタシらしく活躍する”を発見しよう!人生を豊かにする5つの法則とは?

山本幸美さん

実は共通している「プライベートを充実させるコツ」と「自分らしく働くためのスキル」。メディアでも活躍中の女性活躍推進コンサルタントが、人生と仕事の両方を豊かにするための秘訣をお教えします!

3日目 14:20~15:00

受けなきゃ損!キャリアコンサルティングの意義とその効果

三ツ矢玲子さん

実は仕事のことだけではなく、プライベートについての相談も可能なキャリアコンサルティング。実際の相談者の事例をピックアップし、受けることの魅力をたっぷりとご紹介します!

1日目 12:40~13:20

仕事と家庭を両立させたい人に贈る「時短家事3つの法則」

本間朝子さん

毎日の家事だからこそ、もっと楽しく、もっと時短を叶えたい・・・そのために必要な法則、お教えします!家事をラクにする仕組みの作り方や家事シェアのコツ、家事の手放し方など、今すぐ取り入れられるヒントが盛りだくさん♪

1日目 16:40~17:20

仕事と家庭を両立させたい人に贈る「時短家事3つの法則」

滝村雅晴さん

パパっと料理を作りたい方、料理が苦手でもう少しうまく作りたいと思っている方必見!パパ料理研究家が、何度も繰り返し作る簡単料理を実演でご紹介します。今日の夕飯はこれで決まりかも?!

2日目 11:50~12:30

子育てをしながら自分らしく生きるためのキャリアのつくりかた

毛利優子さん

ライフイベントによって、働き方やライフスタイルが大きく変わる女性。「子育て中だけど、働くに向けての一歩を踏み出したい!」「自分らしく生きるためには?」そんなお悩みを解決するヒントが詰まった講座です♪

1日目 12:00~12:40

将来のモヤモヤを解消!「結婚・出産×働く」を実現する自分らしいライフキャリアとは?

堀江敦子さん

多くの女性が抱えている、仕事や家族、将来に対する”モヤモヤ”・・・「自分らしいライフキャリア」を描く方法を知って、理想の人生を送るための一歩を踏み出してみましょう!

2日目 14:50~15:50

人生100年時代をワタシらしく描き出すために

タムラカイさん小山佐知子さん

人生100年時代・・ワタシはいつまで働くの?今のままでいいの?「ワタシらしく働く」を考えたい方におすすめの、今の想いや悩みを言語化するワークショップです!「個」を活かした働き方の実践事例も必見ですよ。

2日目 15:50~16:40

オフィスでできるリフレッシュヨガ

井藤寛子さん

ヨガ初心者の方でも大丈夫!仕事や家事などで溜まっている疲れを、簡単なヨガで解消できるセミナーです。隙間時間で、心身ともにリフレッシュ。筋肉の緊張をほぐしながら、一緒にスッキリしましょう♪

3日目 10:00~11:00

パパとしての役割を改めて男女で話そう

安藤哲也さん・高祖常子さん

パパに家事と育児をもっと自分ごととして捉えてもらうために必要なことや、役割分担におけるバランスの取り方などをご紹介!共働き夫婦のコミュニケーションについて、たくさんの情報を得ることができる講座です♪

3日目 15:00~15:40

香りで仕事の疲れをリフレッシュする極上バスタイム!家族でつくる簡単バスボム&バスソルト

押田朝子さん

日々を元気に楽しく送るため、バスタイムで疲れを癒して心と体を整えましょう!子どもと楽しみながら簡単にできる、バスボムとバスソルトの作り方もご紹介します♪

3日目 16:00~16:40

子どもが熱中する子手伝い料理とは!パパ子クッキング実演

滝村雅晴さん

火や包丁を使わずに、子どもがお手伝いできるレシピをご紹介!子どもは実は料理好きかも!?パパと子どもで一緒に楽しく料理をして、親子の絆を深めましょう♪