フラワー講師からツアー添乗員へ。一年悩んで飛び込んだ新しい世界
目次
—未経験から添乗員のお仕事を始められて、今年で2年目だそうですね。どのようなお仕事ですか
多くの女性が活躍する旅行業界
旅行やイベント関連の人材派遣会社で、国内旅行ツアーの添乗員として仕事をしています。仕事内容は多岐にわたりますが、観光地の歴史や文化を紹介したり、タイムテーブルに沿ってお客様を誘導したりと、参加された方が安心して旅行を楽しめるようにサポートする仕事です。
添乗員の仕事には、「国内旅程管理主任者」という資格が必要です。私はまったくの未経験だったのですが、資格を取得するための研修制度がしっかりしていたので安心してチャレンジできました。座学だけではなく、先輩に同行して実際に現場で仕事を覚える期間があったのも心強かったですね。
私はまだ2年目ですが、経験を積むほど仕事の幅が広がり、気持ちにも余裕が出てきたら楽しめる仕事だと思っています。女性が多い業界で、実際、社では管理職の半数以上が女性です。家庭の状況やライフステージに合わせた働き方ができる職場です。

—ユニークな職歴をお持ちとお聞きしました。以前はどのようなお仕事を経験されてきましたか?
長く続けたフラワーアレンジメントの仕事
以前は15年ほどフラワーアレンジメントの仕事をしていました。大人から子どもまで幅広い年代の方々に、生花やプリザーブドフラワーを使ったアレンジメントを教えたり、ブライダル装飾やブーケなどを作る仕事もしていました。あるとき、引っ越しのため活動していた地域から離れることになり、インターネットで自分の作品を販売しようと計画。ウェブショップ開設のための勉強を始めました。作品を作るのは得意なのですが、パソコン作業はあまり楽しいと思えず、自分に事務作業は向いていないのではないかと感じたのを憶えています。
一方、ウェブショップオープンまでのつなぎとして、近所の入浴施設でアルバイトを始めたのですが、ここでの仕事が予想外に楽しかったです。受付をはじめ、いろんな業務を担当しましたが、特に、サウナでのロウリュウイベントは楽しかったですね。ロウリュウとは、サウナの中で熱々のサウナストーンに水をかけて蒸気を浴びる健康法です。私は蒸気がお客さんに行き渡るように仰いで浴びせる役目を担当していました。皆が楽しくなるように盛り上げるのですが、盛り上げながら自分も思い切り楽しんでいました。
—転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
合同面接イベントでの出会い
あるとき、「今後の参考になればいいな」という気持ちで、東京ドームで開催されていた合同面接会に立ち寄ったことがありました。旅行業界の仕事に興味がありましたが、すぐに転職したいと考えていたわけではなく、本当に軽い気持ちです。そこで今の会社に出会いました。
旅行の添乗員という仕事はもちろん知っていましたが、未経験からでもできる仕事であることに興味を持ち、いろいろ話を聞きました。女性が多く活躍していることや、長く働ける仕事というところにも惹かれましたが、何より印象に残っているのは、面接を担当された方の佇まいとお人柄です。堂々とされていて説得力があり、輝くオーラを感じました。
旅行業界で働きたいと思っていた私ですが、このときは、すぐに入社を決めることはしませんでした。人生において大切な「仕事」を決めるのだから、じっくり考えたいと思ったんです。同時に、担当の方の堂々とした佇まいに憧れの気持ちが湧いてきて、チャレンジしたい気持ちと不安な気持ちで会場を後にしたことを憶えています。
—入社を決断されるまでに1年かかったとお聞きしました。その間、どのようなことを考えましたか?
仕事仲間の大学生たちに刺激を受けて
添乗員の仕事は気になっていたのですが、「フラワーアレンジメントの仕事を続けてきたし、講師の資格も持っているのだから長く続けるべきだ」という気持ちがありました。周囲に話しても「せっかく資格を取ったのに、辞めるのはもったいない」と言われることが多く、自分でもその通りだと思いました。
しかし、アルバイト先で仲良くなった大学生たちと話をするようになって、考えが変わってきたんです。これから社会に出る彼らは、未来の選択肢をたくさん持っていました。希望に目をキラキラさせている姿からは元気をもらいましたし、「若いのに、しっかりしているなあ」と感心することもしばしば。悩み事を相談されて一緒に考えたりするうちに、「私も新しいことに挑戦してみたい!」という気持ちになってきました。未来にチャレンジする彼らの姿に刺激を受けました。
お花の仕事もロウリュウの仕事も大好きですが、自分のテリトリーの外に出て、ワクワクするような挑戦がしてみたい。自分の新しい可能性を試してみたいと思いました。そこで、思い切って添乗員の仕事に飛び込んでみることにしたんです。気がつけば、最初の面接から1年が経っていました。
—仕事を始めてみて今思うこと、今後の目標をお聞かせください。
お客様からの「楽しかった!」が糧に
入社してしばらく経ったころ、驚くことがありました。
会社のイベントで、合同説明会で面接していただいた方とお会いする機会があり、「あ! あの時すぐに来なかったでしょ」と声をかけられたんです。なんと、その方は会社のトップの方でした。私のことを憶えていてくださったことに驚き、また、その気配りにも感動しました。自分のチャレンジは間違っていなかったと思えたうれしい出来事です。
添乗員の仕事は、お客様の安全に気を配りながら旅を楽しんでいただくことが目標です。フラワーアレンジメントや、ロウリュウの仕事と共通するものがあり、職種は違いますが、これまでの経験が生かされる場面も多いですね。
お客様から「楽しかった!」「ありがとう」と声をかけていただいたときや、ドライバーさんをはじめ、一緒にツアーを支えてくださる方々の笑顔に触れたときは、大きなやりがいを感じます。考えてみれば、私の仕事のモチベーションは「人を楽しませたい」という気持ちかもしれません。
添乗員としてのキャリアは始まったばかりですが、経験を積み、たくさんの人に「ご一緒できてよかった!」と言っていただける添乗員でありたいと思っています。

マイフィロソフィ
『関わる方の笑顔、そして自分の笑顔も大切に』
自分を大切にし、笑顔でいると、不思議と良いことが起こると感じています。忙しい毎日の中でも、この気持ちを忘れないように心がけています。
1日のスケジュール
05:30
起床
身支度、朝食など
07:30
集合場所に到着
お客様受付
08:00
ツアー出発
バス車内でアナウンス
行程の案内
昼食案内
現地調整など
夕方
宿泊先にてチェックイン手続き
お客様のフォロー
翌日の準備
業務報告
夜
就寝
これは、宿泊ツアーに添乗したある一日のスケジュールです。添乗するツアーによって毎回スケジュールは違います。仕事にしっかりとエネルギーを使いたいので、起床時間から逆算し、8時間前には布団に入るように心がけています。














































































