地元に愛される企業「いてくれてよかった」の言葉が励みに

目次
—京王自動車に入社されるまでに、いくつかの会社でキャリアを積まれました。どのような仕事をされてきましたか?
仕事の楽しさに目覚めた新人時代
新卒時に入ったのは商社です。営業職に就いていたのですが、そこでは売上を伸ばすためのアイデア出しから予算配分まで、新人ながら任された裁量が大きく、自分の頑張り次第で結果が出ることにやりがいを感じました。
営業でいろんな方とお話しするのも楽しかったですね。社会人として初めての会社で「仕事って面白い!」と思えたのは幸運でした。
その後、業界トップの会社で自分の力を試してみたくなり転職します。
転職した会社では、電話の出方からタイムマネジメントまでかなり厳しく鍛えられました。さすがに仕事もシビアで、なかなか思うようにできないときは悔しくてトイレで泣いたりしたことも。根性、根性で頑張り続けた5年間はとても濃厚で、今思うと、そこでの経験や叩き込まれたノウハウは、その後どんな現場でも活きていると感じます。
—転職を考えるきっかけとなったのは?
張り詰めた日々から少し離れたい
とてもやりがいのある仕事で常に上を目指すことを求められ、ありがたいことに昇進の話も出たのですが、ふとまわりを見渡した時に、そのまま頑張り続けた先のイメージが持てなかったんです。張り詰めた日々から離れたいという気持ちが芽生えて、少しお休みしようと退職することを選びました。
もともと好奇心旺盛なのはいいのですが、放っておくと猪突猛進で何でも頑張りすぎてしまうところがあって(笑)。退職後すぐに再就職はせず、しばらくクールダウンする期間を持ちました。
その後、自宅から近い精密機械のメーカーに勤務したり、車のディーラーや出版社にも勤めました。それぞれ恵まれた職場だったのですが、忙しく仕事をしてきた経験が染み付いていたために物足りなさを感じたり、キャリアを活かしきれないもどかしさを感じたり。
経理として入社した後に「女性が接客をした方が売り上げが伸びるから」と、日中はお茶出しや接客を促され、夕方からやっと本来の業務を始めるといったこともありました。仕事は好きなので苦にならないのですが、仕事が倍になった分消耗し、帰りが遅くなることには困惑しました。自分に合う仕事に出会うって難しいことですね。
—転職後、現在の会社に長くお勤めです。お仕事の醍醐味とは?
「いてくれてよかった」の言葉が励みに
京王自動車に転職したのは、地元に根ざした企業であることと、自宅から通いやすく、安定した環境で長く勤めたいという思いがあったからです。
入社後は経理、営業、企画といくつかの部署を経験し、今は総務部の採用研修センターに勤務して5年目になります。乗務員の採用に関する一連の業務から、ホームページの管理やデザインなど幅広く担当しています。
求人・採用の分野は、社会の状況や時勢によってトレンドがあり、常に情報収集することが大切なんです。そのためいつもアンテナを張り、その時々に合わせた企画を考えることが必要になります。仕事の幅が広いこともあり、これまでの経験がいろんな場面で活かせるのはうれしいですね。
応募してきた方の面接をすることもありますが、その方の将来に関わることですから責任重大だという思いとともに、やりがいも感じます。入社された方がその後会いに来てくださり、「頑張ってますよ!」と声をかけていただけるとホッとしますし、何より励みになります。
仕事をする中で「助かりましたよ!」「いてくれてよかった」という声をいただくとうれしいものです。自分が主役というより、誰かの役に立てた時にやりがいを感じます。

—鉄道系の会社というと、男性が多い職場というイメージです。
落ち着いた環境で仕事に集中
グループ全体でいうと女性社員も多く、産休・育休の制度も充実していますので、長く勤める方が多いですね。女性はもちろん、最近では男性社員も育休を取ります。
私が勤務している部署では、私の他にリモート勤務の女性が一人いますが、普段私以外は全員男性です。それでも特に不便を感じたり、寂しいと思ったことはなく、落ち着いた居心地のいい環境で仕事ができています。真面目でおおらかな社風があるんです。
私自身、好奇心旺盛なところは相変わらずで、何でもやってみたいという性格なので、自分のキャパもわきまえずにあれこれアイデアを出すのですが、任せてもらえることも多く、「仕事って面白い」という思いを新人時代と変わらず持ち続けることができています。そのうち部署異動の時期が来るかもしれませんが、今の仕事が気に入っているのでもう少し続けたいですね。
—これまで仕事を続けてきて思うこと。また、これからの目標は?
マイペースを心がけて頑張りたい
特に最近は、女性の働き方に注目が集まり、結婚・出産を経ても会社で働き続ける環境が整ってきました。以前とは違い、社会が変わってきているのだと実感します。
一方で、男性と同じように仕事ができるのかといえば、それもまた違うのかな、とも思います。今は安定した環境に身を置いていますが、今まで長く仕事をしてきた中では、壁にぶつかったり、複雑な思いも経験してきました。これもまた、女性のリアルだと思いますし、同じ思いを抱えて頑張っている女性もたくさんいると思います。
女性が働くとは? 女性ならではの働き方とは? まだまだ皆で試行錯誤し、考えていきたいテーマですよね。
また、私自身の課題でいうと、旺盛すぎる好奇心を少し抑えることも必要かと(笑)最近思っているところです。走りすぎて消耗しないように、自分のキャパをわきまえつつ頑張って行きたいです。

マイフィロソフィ
・好奇心を忘れない。人にやさしく。
1日のスケジュール
06:30
起床
朝食、身支度など
07:30
家を出て会社へ
09:00
始業
求人関連の業務やHPの管理、デザインなど
13:00
お昼休憩
19:00
退社
通勤中はオンラインゲームで
海外のゲーム仲間と交流することも
20:30
帰宅
夕食、入浴
趣味のベースの練習など
00:00
就寝
休日は、趣味で音楽サークルの運営とバンド活動をしています。もう10年ほど続けていますが、会員もかなりの数になり、趣味なのに仕事をしているような状況になる時も。息抜きになっているのかは不明ですが(笑)、いい仲間に恵まれ楽しく活動しています。