世界のどこにいても 求められる人材になりたい

—マレーシアの大学を卒業されています。海外の大学を選んだ理由は?
本格的に英語を学ぶため
高校時代、生きた英語が学びたくて大学は海外に行きたいと考えていました。いろいろと調べる中で、アメリカやカナダの大学は費用の面でハードルが高そうだと思っていたところ、たまたまマレーシアの大学の広告を見て興味を持ったんです。高校2年の夏休みに様子を見るため2〜3日現地へ行ってみたのですが、雰囲気がよく、そしてマレーシアのご飯が美味しかったことも決め手となり進学を決めました。
大学では、マスコミュニケーション学部に在籍し、広告や社会学などを学びました。
その中で、特にマーケティングに興味を持ち、卒業後は広告やマーケティング関連に進みたいと考えるようになりました。
—新卒で今の会社に入社されました。就職活動で軸としていたものは?
面接では会社の理念を重視
就職活動の時期がちょうどコロナ禍と重なりまして、面接はもっぱらオンラインでしたが、その中でも、経営陣の会社に対する考え方や将来のビジョンに重きを置いて話を聞きました。今の会社は面接時に社長と話すことができ、面接を重ねる中で、その考え方や人柄に魅力を感じたことが入社の決め手となりました。
また、子どもの頃から母に、「これからの女性は、結婚しても続けられる仕事を持った方が良い」とよく言われていました。専業主婦を長く続けてきた母は、本当は社会に出て仕事がしたかったのかもしれません。
私自身は、キャリアも家庭もどちらも手に入れたいと思っていたので、その両方を実現できる道筋を考えました。そこで、結婚・出産でキャリアを中断してもちゃんと復帰できるように、早いうちに仕事全般を覚えられるような会社に入りたいと考え、小規模のベンチャー企業に絞りました。

—今年で入社3年目になります。社会人になって思うことは?
学生時代とは違う責任感
自分のミス一つで、営業先にはもちろん、自社にも大きく影響を出してしまうという仕事なので責任感を持って取り組んでいます。学生時代にも、部活やサークルなどで責任ある立場にいたことがありますが、それとは少し違う責任感ですね。
また、実際に仕事を始めて感じたのは、仕事のスピード感です。
ベンチャー企業でまだ新しい会社ということもあり、成長の速度が早いことを現場で実感しています。実際に、私も入社してすぐに独り立ちすることを求められ、はじめは手探り状態で仕事をしていました。上司からのフィードバックを受けて改善し、次に活かすということを繰り返しながら仕事を覚えてきました。
もともと、自身が早く成長できる会社で働きたいと望んで飛び込んだので、想定内だと言えばそうなのですが、なかなかタフな現場ですね。
一方で、日々学ぶことが多いありがたい環境だとも思います。
例えば、上司と一緒に顧客とのミーティングに参加すると、話の端々から的確にニーズを拾い上げる姿を目の当たりにします。まさに、〝一を聞いて百を知る〟といった感じです。同じ話を聞いているのに、私は気づくことができなかった…と落ち込み、自分の不甲斐なさを感じることもあるのですが、目標とする人の仕事を間近で見ることができるのはとても恵まれていると思います。

—仕事を続ける中で、これからのプランや目標はありますか?
今のうちに学べることを全力で
思うのは、「どこにいても仕事がもらえる人でありたい」ということです。
大学時代を過ごしたマレーシアで海外の生活や文化に触れ、他のいろんな国でも暮らしてみたいという夢が生まれました。
また、マレーシアは親子留学が多い国でもあります。子どもと一緒に海外で学ぶ女性たちとも知り合い、既存の価値観にとらわれず、自己実現する姿に刺激を受けたことも大きいですね。
夢を叶えるために、今は世界で通用するスキルを身につけたいと考えています。
今の会社の経営陣はもともと外資系の企業にいたため、外資の会社に近い価値観を持っていますし、シビアではありますが、世界で通用する仕事を学ぶチャンスでもあると思います。
これから先、結婚や出産といったことで仕事から離れる時期があったり、仕事時間を短くする時期もあるかもしれませんが、今のうちに学べることは全力で学び、一時期仕事を離れたぐらいではビクともしないくらいの実力をしっかりつけておきたいと思っています。

—これから就職活動をする学生に向けてアドバイスを
職種よりも会社の理念に注目を
特に、ベンチャーサイズの企業を目指す方には、経営陣が示す会社のビジョンに共感できるかをしっかり見極めることをおすすめしたいですね。
よく、事務職希望とか、営業がやりたいからという観点で就職活動をすることも多いと思うのですが、職種よりも、まずその会社が扱う商品やサービスに魅力を感じるか、経営陣の会社に対する思いやビジョンに賛同できるか、ということも重視した方がいいと思います。まずそれがないと、仕事で困難に直面したときに挫けてしまうと思うんです。
どんな仕事でも簡単にできる仕事はないし、困難を乗り越えなければならない場面があると思うのですが、会社のことを理解してその魅力を知っていれば、前向きに取り組むモチベーションが保てます。困難を乗り越えた分、自分に実力をつけることができると思います。
マイフィロソフィ
・スピード重視。
・できない理由を考えない。
1日のスケジュール
08:00
起床
09:00
出勤
09:30
会社に到着、業務開始
一日の仕事準備
クライアント対応など
12:00
お昼休憩
13:00
新規案件ミーティング
企画書作成など
19:30
退社
20:00
家で自由時間
食事、入浴
ドラマを観るなど
24:00
就寝
休日には、美味しいご飯を食べること、そして、自転車での遠乗りを楽しんでいます。
都心から郊外に出かけたりと、かなり遠くまで行ったことも。