7年間専業主婦だった私が、社会の働き方を変えると決意した理由

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山田さんのこれまで

大学卒業後、大手衣料品会社の店舗運営からビジネスキャリアをスタートしました。成果主義を取り入れたやりがいのある職場でしたが、長時間労働が常態化していて、仕事と家庭を両立していくキャリアパスが見えにくいと感じ、2年半で退職しました。
その後、旅行会社のWEB販売事業で法人営業に携わります。私自身旅行が大好きで、旅行を通じて人々の心を豊かにしたいと考えていたのですが、仕事が属人化している働き方で常にプレッシャーを感じる環境でした。
転職から2年後に結婚し、その3年後に長男が生まれました。当初、育休後に仕事に復帰する予定でしたが、出産直後に夫の名古屋転勤が決まったことで、退職を決意。当時の働き方のままでは身寄りのない土地で仕事と家庭の両立は難しいと感じたからです。何より、仕事は誰かが代わりにできるけど、子どもの母親は私だけ、という思いを強く持っていました。
その後7年間は専業主婦として過ごし、次男も生まれて、家事と育児に専念することができ、かけがえのない充実した日々を送ることができました。ただ同時に、社会から取り残されたような疎外感と、社会貢献できていないような罪悪感から、自己効力感を持てなかったことも確かです。
女性にとって「仕事とは」
男性も女性も、社会と家庭の両方で活躍する生き方を、未来を創る次世代に伝えること そのために私は働く母親のロールモデルになろう
この国では女性活躍が求められているのに、子育て女性が仕事を続けるには仕事と家庭の両立が難しく、一方で、家庭を優先して専業主婦になると「ブランクがある」と言われて再就職のハードルが一気に上がってしまう状況。仕事を続けるか辞めるか、私だけでなく周りの友人や同僚たちもみな同じように悩んでいて、その上どちらの選択をしても女性個人の努力だけでは解決できない課題が多く、そういった社会全体の働き方や構造のゆがみを解決したいと思うようになりました。
そんな時、かつて目にしていた弊社代表・小室淑恵のインタビュー記事を思い出しました。小室は、2006年の創業当初から自ら「赤ちゃん連れ出勤」などを実践していて、その働き方に衝撃を受けて思わずその記事を切り取って保存していました。もう一度その記事を読み返しながら「私も、この会社で、女性が主体的にキャリアを選択でき、仕事で活躍しながら家庭も大事にする働き方、暮らし方ができる社会にしたい」と強く思いました。
その後、2018年にライフ・ワーク・バランスEXPO東京での小室の講演を聞きに行き、弊社ブースを訪ねて思い切って「御社で働きたい」と話してみたのです。すると、近いうちに採用計画があることを教えてもらうことができ、運命を感じてエントリーして入社することになりました。
正直なところ、再就職を考えるときは大変悩みました。一番の心配はやはり子どもたちのこと。
実は、私の母は専業主婦の鏡のような人で、毎日体に良い料理やおやつを作っては、私が学校から帰るのを必ず家で待っていてくれました。私が前職を辞める決心ができたのも、そのような母を見てきたからです。
仕事をしたいと思いながらも、私が働き始めたら、今までのようには家事育児はこなせなくなってしまい、夫にも子どもたちにも迷惑をかけてしまうのではないか…と不安でした。
しかし、そのような不安や葛藤を払拭してくれたのもまた子どもたちでした。今の子どもたちが大人になる頃には、今よりもさらに仕事と家庭の両立を目指すことが当たり前の時代になっているでしょう。
だからこそ今、子どもたちに、両親が共に働き、協力しながら家事育児をする姿、うまくいくことも、いかないこともひっくるめて家族で力を合わせて乗り越える姿を見せることが、将来、彼らが自分の家庭を築くときのヒントになる、と思うようになりました。
「子どもたちの未来のために、私は働く母親のロールモデルになろう。」そんな想いが、再就職へ踏み出す勇気になりました。再就職してからの今は、毎日様々な人と関わりながら仕事に奮闘しています。大変なこともありますが、会社の仲間や夫と協力しながらチャレンジする姿を子どもたちが見ていてくれるので、大きなやりがいを感じています。

家庭と仕事の両立で意識されていることは?

夫婦で、家事も育児も同じ役割を果たせるように分担・連携すること
私が再就職してからは家庭内の役割にも大きな変化がありました。専業主婦の頃は、家事育児全般を私が担当していましたが、今は夫も主体的に家事をするようになり、こまめに連絡を取り合って分担しています。夫は、私が作らないメニューにも楽しんで挑戦していて、食事のレパートリーも賑やかになりました。夫が作るカレーは、同じ食材を使っているはずなのに、私が作るよりずっと美味しいんですよ。(笑)
働くことに悩まれている方に一言!
3年後・5年後・10年後の自分と家族のありたい姿を考えて、そこに向かうための一歩を、勇気を持って踏み出していただきたいです。
少子高齢化が進み労働力不足が加速するこれからの社会は、専業主婦が活躍する場が拡がり、リスキリングの機会も増えます。一歩を踏み出すと、新しい仲間と出会い、自分だけでは想像もできなかったチャンスが訪れて、また次の大きな一歩に繋がっていきます。
専業主婦の方の中には、かつて「家族のため」と考えて離職された方も多く、そのぶん、自分の再就職が「家族のためにならないのでは」と躊躇することがあると思います。しかし、自分の人生に主体的に向き合いながら、家族を思うその葛藤やチャレンジする姿勢こそが「家族のため」になると信じています。
このイベントへの参加が、みなさんのはじめの一歩になることを心からお祈りしています!

わたしのレディGO!ポイント
・家族との時間
〜在宅勤務のときは、子どもたちの顔が見えるように、普段のダイニングテーブルで、長時間座っても疲れにくいオフィスチェアを使って仕事をしています。学校から帰ってきた子どもたちの話を聞き、夫と話す時間も意識して大切にしています。家族には「ありがとう」の一言を忘れずに。
・お互いの家族の顔が見える同僚とのつながり
〜弊社が開発した『朝メールドットコム』の同僚との毎日のチャットでは、仕事だけではなく、「今日は子どもが風邪気味です」というような家族の話もします。社内打合せの時には、画面越しにお互いの子どもたちも登場します(笑)おかげで、社員の家族に何かあった時も、全社でサポートしあえる関係になっています。
・朝、コーヒーを淹れる
〜毎朝、窓を開けてゆっくりとドリップコーヒーを淹れます。この一杯を落ち着いて入れられると元気に一日をスタートできるスイッチが入ります。夫が美味しいコーヒー豆を買ってきてくれるなど夫婦のコミュニケーションにもなっています。
1日のスケジュール
06:00
起床・朝食
朝食を作って夫と子どもたちを送り出す
その後、洗濯や掃除などの家事 時短家電が大活躍!
09:30
業務開始 メール・slackチェック 社内打合せなど
一日の業務予定を「朝メールドットコム」に入力して、社内に共有してはじめます
12:00
昼食・休憩
オンラインで同僚と繋ぎランチ・雑談してリフレッシュ
夫が在宅勤務の時には一緒にランチをすることも
13:00
業務再開 クライアントへの連絡、社外打合せ など
15:00
システム開発会社と社外打合せ など
18:00
業務終了
一日の業務実績を「朝メールドットコム」に入力して、振り返りをします
業務終了後は、子どもの習い事の送迎、買い物、夕食準備など
19:30
夕食 食後は家族とのんびり過ごす
23:00
就寝