この会社なら女性でも子どもがいてもキャリアを積めます!

陳さんのこれまで

私は留学のため2009年に中国から来日して、日本語学校で2年間勉強した後、千葉商科大学に入学しました。大学3年生の頃、フレッシュネスバーガーでアルバイトしたことがきっかけで、フランチャイズを運営するダイニングインターナショナル株式会社に入社しました。
現在は新業態バンクサンドイッチ事業のマネージャーとして働いています。入社してすぐに結婚し、1、2年ほどして産休と育休を合わせて2年とりましたが、育休後はすぐに復帰しました。その間に会社が運営するお店も増えていて、仕事を覚えるのに苦労しました。
当社スタッフは170名ほどいますが、その85%が女性で、日本人だけでなくベトナム人や中国人など外国人も多く、私のように産休育休を取った人も何人かいて、6、7人が復帰しています。実は今も産休を取っているスタッフがいます。女性が多い職場なので、男性に理解されにくいというような悩みや不安などはありません。すぐに相談できる体制もあり、子育てしながら仕事をするにはとても良い環境だと思います。
当初はアシスタント社員から始め、半年で副店長に、さらに1年足らずで店長にしてもらえました。店長の仕事は発注の管理やシフト管理、新人のトレーニング、アルバイトたちや社員たちのサポートです。今年からはマネージャーになり、売上の管理や新店オープンの準備など、仕事がだいぶ変わりました。6店舗を担当しているので忙しいですが、子どもが来年小学校に上がるので、時間に追われるのも少しの辛抱だと思っています。
この会社なら女性でもお母さんでも絶対できるという安心感、信頼関係ができているから、これからも頑張るつもりです。社員のときは店長、店長のときはマネージャーを目指して頑張ってきました。今後も自分の価値をよく理解して、自分がやりたいことをちゃんと決めてキャリアを積んでいきたいと思っています。今は社長や副社長が担当していますが、キャリアや得意分野を活かしてエリアやセクションを担当する統括マネージャーの仕事を目指したいと思います。
暮らしの面では、今住んでいる地域にも緑はあるのですが、もっと自然が豊かで、静かな田舎に住むのが夢です。
女性にとって「仕事とは」
私にとって仕事とはお金がもらえるものです。
結婚しているので夫に経済を頼ることもできますが、せっかく中国から日本に来て勉強もして大学も卒業したので、自分のキャリアを活かして経済的にも独立していたいと思います。専業主婦の家事も大変だと思いますが、自分にはあまり向いていないと思っています。外で働けばいろいろな人に出会うこともできるし、勉強にもなります。そちらのほうが自分には向いていますし、家にずっといると社会から離れてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
もちろん、仕事をしていると、いろいろな壁にぶつかることはあります。そんなときは自分で解決できるかどうかチャレンジしてみて、それで解決できたら自分の能力が上がったということだし、解決できなかったら周りの人に相談します。完璧な人はいないので、相談・フォローしてもらって解決できればいいと思います。深く考えて悩むのはよくありません。そういう辛い状況がずっと続くなら、その仕事は辞めたほうがいいと思います。私も最初は接客が苦手で、理不尽なクレームが来たり変なお客さんがいたりすると最初は怖くて「どうしよう、どうしよう」と泣いたこともあります。今はもうすっかり慣れていて「しょうがないわ」と思えるようになりました。強くなったと思います。
仕事を頑張るのは、自分が成長したいからです。この会社にはノルマがありませんが、自分の中では目標を定めて、それを達成する方法を考えて試行錯誤します。そういう仕事の仕方をずっとしています。

家庭と仕事の両立で意識されていることは?

中国では55歳以上の人はもうリタイヤしているので、子どもが生まれると、保育園の送迎も含めておじいちゃん、おばあちゃんが面倒を見てくれます。4人で1人の子の面倒を見てくれるので、親は目一杯働いても大丈夫で、日本とはかなり違います。
子どもを保育園に預けると、どうしても急に熱を出したりして保育園から連絡が来ることもよくあるので、日本ではみんなに協力してもらって早めに仕事をあがり、迎えに行くことになります。育休から復帰した当初は子どもが小さくて、すぐ熱が出たり風邪をひいたり、急な休みが多くなってしまいましたが、アルバイトのみんなにたくさん協力してもらいました。休みの連絡をすると「はい、入りますよ」とすぐにリプライしてくれます。みんなが自分の店と思っているから、仲が良くて、誰かが休むときは協力しあいます。もちろん遊びで休む人より用事がある人が優先ですが、そういう予定がないときは希望通りの日に休めます。そういうルールを私が提案して作りました。
コロナのときは保育園が閉園してしまったので、私も1週間休まなければなりませんでした。私だけではなく、同じ状況の人が何人も会社にいて、どうしてもスタッフが足りないときは、社長の判断で営業時間を短縮しなければなりませんでした。
働くことに悩まれている方に一言!
たとえば新しい仕事をしなければならなくなったときに、「大丈夫かな」「怖いな」ということばかり考えてしまうと動けなくなるから、とにかくやってみることが大事だと思います。やってみないとわからないから、考えているだけでなく、とりあえず自分にその仕事ができるかやってみること。まず行動してみないと何もわかりません。自分の力だけでなく、会社との相性もあります。会社は私たちを選んでくれているけど、私たちも同じように会社を選んでいます。お互いだと思っています。
会社の人たちにもたくさん助けてもらっていますが、やはり助けてくれるのは家族です。
夫はIT企業に勤務していてかなり忙しいので、子どもの面倒を見るのは私がメインです。子どもが生まれたときに、そういう約束をしました。結構大変ですが、子どもに手間がかかる時期は越えたので、これからはもう大丈夫です。

わたしのレディGO!ポイント
・人間関係を大事にすること
~家庭、子どものために休まなければならないときは、会社に相談して休みをもらいます。職場には社員以外にアルバイトもいるので、みんなに協力してもらっています。だから人間関係は大事にしています。
・仕事の悩みは家に持ち帰らない
~家に帰ったら子どもとの時間が大事ですから、仕事の悩みを家に持ち帰ることはありません。夫に相談することもたまにありますが、基本的にはオンとオフを切り替えています
1日のスケジュール
07:00
起床・保育園に行く子どもの準備
08:30
家を出て子どもを保育園に預ける
10:00
出勤
午前中はオープン準備、店内の清掃など
13:00
ランチ
14:00
仕事
16:00
シフトが終わり、保育園へお迎え仕事
17:30
帰宅
夕食後は保育園であったことなどを子どもとお喋り
23:00
就寝